Strategy 次の戦略「変革」と「成長」
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2022年、メタルワンは新しいコンセプトを発表した。
そのなかでも、
注力ポイントとなる部分を順に見ていこう。
デジタル活用
変⾰の鍵を握るのが
「デジタル技術の活⽤」だ。
鉄鋼流通のサプライチェーンを
デジタル技術によって
効率化・⾼度化することで、
選ばれる鉄鋼流通を⽬指す。
実施に向けた2つの施策
業務の効率化
デジタル技術の活⽤により徹底的な業務の効率化を行い、⽣み出した余⼒を新たな事業にシフトし、事業の拡大を加速させていく。
新たな価値の創造
デジタル技術を活用し、従来とは異なるビジネスモデルを模索・構築することにより、商社ビジネスの新たな価値の創出と、鉄鋼業の課題解決に結びつける。
グローバル
グローバル市場については、
自動車や建機メーカーの
海外進出に合わせて
80年代から
加工・物流拠点を開設し、
豊富なサプライチェーンを
築いてきた。
一方で…
地政学リスクの急速な⾼まりや、
鋼材の地産地消が進むなかで、
地域に根ざした
ビジネスモデルの構築が
求められる。
そんな背景のなか、
メタルワンは2021年を機に
グローバル市場に
打って出る。
これまでは
国内依存度が⾼かったが
海外比率を
6割以上に伸ばす。
今後は、市場規模の
⼤きい北中⽶市場を中心に
海外市場も積極的に
開拓していくことで、
継続的で堅調な需要に
応えていく。
カーボンニュートラル
現代社会は、
「鉄なしでは成り立たない」。
その一方、鉄鋼業からの
CO2排出量もまた
問題視されている。
そこで、次のテーマとなるのが、
カーボンニュートラルだ。
カーボンニュートラルに向けた
3つのビジネスチャンス
温室効果ガスを極力発生しない方法で製造された鉄鋼。
地球環境に対して負荷の少ない自然界のエネルギー。
温室効果ガスの排出状況を把握し、抑制・削減に向けて取り組むこと。
なかでも注目されているのが
グリーンスチール
グリーンスチールとは?
温室効果ガスの発生しない方法、あるいは温室効果ガスの発生が極めて少ない方法で製造された鉄のこと。
製造工程における温室効果ガスの発生を抑えた金属には、グリーンスチール以外にも
グリーンアルミニウム、グリーンカッパー、グリーンステンレスなどがあり、これらを総称して「グリーンメタル」と呼ぶ。
メタルワンが戦略的に仕掛けていく
北中⽶マーケットは、
温室効果ガス排出の少ない
「電炉」が多く、
グリーンスチールの先進地域。
その市場規模は、
今後ますます
拡大する見込み
この市場の変化を
いかに捉え、
チャンスを掴むかが、
今後の勝機となる。
メタルワンがこの市場で
どのようなポジションを
とれるかに
注目していきたい。