Cross Talk | 女性社員座談会

グローバルに活躍する 女性社員の存在が、 次代のメタルワンを創造し、 進化を促す

メタルワンで活躍する3名の女性社員。ここでは、彼女たちが実際にどのような業務に、どのような環境で取り組んでいるのか。そして、そこでどのようなやりがいを手にしているのか。ざっくばらんに語り合ってもらった。

PROFILE トークメンバー

グローバル事業部
海外自動車・電機BU
海外電磁鋼板課
米田 奈央 Nao Yoneda
2013年入社
グローバル事業部
海外自動車・電機BU
海外自動車・電機鋼板第一課
田中 慶子 Keiko Tanaka
2018年入社
投融資審査部
投融資ユニット 兼 審査ユニット
伊藤 結衣子 Yuiko Ito
2014年入社

※掲載内容は取材当時のものです。

TALK THEME

「人」の魅力に惹かれて

まずはメタルワンへの入社のきっかけを教えてください。

米田

私は大学時代にスペイン語を専攻しており、スペインにも1年間留学しました。就職でもスペイン語圏をフィールドに仕事をしたいと考えており、当時メキシコ市場に力を入れていたメタルワンに関心を抱きました。

伊藤

なかでも決め手になったことは何でしたか?

米田

やはり「人」の部分ですね。魅力的な社員が多く、面接でもきちんと私自身を見てくれているように感じました。人を大切にする文化を感じましたね。伊藤さんは?

伊藤

私は、発展途上国の経済発展に何かしらの形で貢献したいと考えており、なかでも鉄鋼は“産業のコメ”と言われ、経済発展に欠かせないモノであることから鉄鋼商社を選びました。メタルワンに決めたのは米田さん同様、「人」に惹かれたからです。社員の方々から熱い想いを感じましたね。

田中

私も一緒です。みなさん、自分の仕事に誇りを持っているようで、「かっこいい、一緒に働きたい」と率直に感じました。また私の場合、中国に所縁があり、中国と関わる仕事をしたいと思っていました。メタルワンは中国に多くの拠点があり、高い確率で携わることができると思ったのも入社を決めた理由です。

TALK THEME

それぞれが世界を舞台に活躍する

これまでのキャリアと現在の仕事を教えてください。

伊藤

私は4年間、主にバングラデシュやインド、アフリカ向けに薄板の輸出営業や新機鋼種のマーケティングを行ったのち、その後半年間、トレーニーとしてメタルワンメキシコの駐在員事務所、在メキシコ事業投資先に派遣されました。帰国後の3年間は住商メタルワン鋼管に出向していましたが、出産に伴い1年間育休を取得し、現在は投融資審査部に所属しています。

田中

すごい経歴ですね。希望されて色々なキャリアを経験されたのですか?

伊藤

10年で3部署を経験するローテーション制度がありましたので、キャリアの築き方は色々あると思いますが、入社10年で海外営業や国内事業投資先での営業、メタルワンの事業投資先に於ける各投資行為の経伺補助に至るまで、様々な経験を積むことができましたね。それが今の成長の糧にもなっていると思います。田中さんは念願かなって、中国関連の仕事をされていますよね。

田中

はい。中国向けに自動車鋼材のトレーディングと、中国にある事業投資先の管理を担当してきました。現在はメタルワンが出資している中国のコイルセンター5社の予実管理や現地の内販(中国国内仕入販売)フォローなどを担当しています。予実管理で、純利益が更新されていくのを見ると嬉しくなります。米田さんもメキシコに行かれていましたよね?

米田

そうですね、入社から10年間、商材は変わりましたが主にメキシコを担当してきました。伊藤さん同様、入社4年目にメタルワンメキシコへトレーニーとして派遣されましたね。現在は、全世界向けに、家電やEV(電気自動車)向けの無方向性電磁鋼板、民生用、EV向けの円筒缶電池用途のニッケルメッキ鋼板の輸出営業を担当しています。

TALK THEME

女性としてキャリアを築く

女性から見て、働く環境はどのように映っていますか?

伊藤

たぶん、私や米田さんが入社した10年前と今では、環境も制度も大きく変わってきたと思います。かつては出産や育児、ご家族の海外駐在等に伴って、止む無く退職される方もいらっしゃいましたし、当時は私自身、出産後の職場復帰は難しいかなと思っていました。ただ、今は少しずつ変わってきていると思います。

田中

私の世代は、女性の総合職がみんな活き活きと働いている印象がありますし、先輩方の背中を見ながらキャリアを形成していきたいと思っていますが、以前と今だと何が変わったのですか?

伊藤

やっぱり育休からの復職に対して理解が生まれたことは大きいです。子どもが3歳になるまでは時短勤務分の一部が勤務時間としてみなされる制度が出来ましたし、それ以降も時短勤務は可能です。現在、私自身活用していますし、育休から復帰する女性がかつてに比べて格段に増えていると思います。

米田

ただ鉄鋼業界は、鉄という商材のイメージもあると思いますが、まだまだ男性の割合が多いですよね。女性の担当者は少ない分、目立ちますし、覚えてもらえるという利点もありますが。

伊藤

それは私も特に国内営業時代に感じました。なので、最初は人となりや仕事に対する思いを理解してもらい、結果を出すことにこだわっていましたね。最近は結構変わってきていますが、米田さんは現場でどう感じていますか。

米田

男性が多いことは変わらないですが、当社のように女性の営業担当者も増えてきて、かつてのような“少数派”ではなくなってきていると思います。実際、当社の場合、性別に関わらず、「やりたい」と手を挙げればチャレンジできる環境がある。私がメキシコに関わっているのもその一つです。そのあたりは業界も含めて徐々にインクルーシブになってきていますね。

田中

先輩方が、女性総合職や女性営業職の道を切り拓いてきたんですね。最近、女性総合職のランチ会に参加しましたが、先輩方から多くの学びを受けた貴重な時間でした。先輩方の姿が、モチベーション向上につながっています。

伊藤

田中さんの事業投資先を管理する仕事は、どんな点が重要になってきますか。

田中

トレーディング、事業投資先管理の双方に於いてですが、一つの案件に関わる社内外の関係者が多く、それぞれに立場があるので、単にロジカルに真正面から主張するだけでなく、時には感情を入れて働きかけ、素朴な想いを共有し合うなど、相互理解による着地点を見出していくことが大切と感じています。タフな部分もありますが、その業務がグローバルで大きな仕事につながっていることに醍醐味を感じますね。

米田

そうですね。忙しくても頑張れるのは、世界と繋がっている実感があるから。ここ数ヶ月でも、国内以外に韓国、マレーシア、米国、台湾と世界を飛び回っています。自分が携わった仕事が、間接的に関わっているような案件も含めると、新聞やテレビで報道されることも少なくありません。やりがいは大きいですよね。

プライベートとの両立についてはいかがですか?

米田

担当する業務によって変わると思いますが、私のような海外と関わる輸出営業はとにかく忙しいです。国内外問わず出張も多いですし、時差もありますから、日曜に日本を出て次の土曜に帰国するということもあります。出張前は出張準備、出張期間中は取引先との面談や会食等の通常業務をこなし、帰国後は出張業務の整理に追われるなど、忙しい日々が続いています。

伊藤

私も輸出営業を担当していたときは、顧客との時差があり、業務時間外に稼働せざるを得ませんでしたね。国内営業でも出張や会食が多く、平日に動いていなかったことがない印象があります。米田さんの「忙しい日々」は、私も実感していました。

田中

私の場合は事業投資先の管理なので、お二人の忙しさとは少し異なります。担当も中国なので大きな時差はないので、急にやらなければならない突発的な作業を除けば、基本的に定時、遅くとも19時までには終業しています。米田さんは、多忙な中でどのように仕事とプライベートを両立させていますか?

米田

出張などの営業活動以外の事務作業は効率化を図って、優先順位を付けることでリフレッシュの時間を確保しています。伊藤さんは育児中で大変ではないですか?

伊藤

時短で勤務していますが、投融資の審査は常に締切があるので、締切前はどうしても忙しくなりますが、上司が常に相談にのってくれますし、男性含め子育てしている社員が多く、そのような社員にも理解のある部署なので負担には感じていません。全体として、ワークライフバランスは実現できていると思います。

TALK THEME

チャレンジし続けていきたい

メタルワンで働く魅力や好きなところを教えてください。

伊藤

私はいくつかの部署を経験してきましたが、各部署で新たな学びを得られており、着実にキャリアが積み上がっている感覚があります。そうした環境で働けることが魅力の一つだと思いますね。

田中

私は、若手の頃から大きな裁量と仕事を持てる機会が多く、成長できる環境が魅力だと感じています。

米田

チャレンジしたいと思ったことに、手を挙げれば挑戦させてもらえることですかね。私も入社時から「メキシコ」と関わりたいことを言い続けて、それが叶っていますから。

伊藤

挑戦という意味では、ここ2~3年で「新規事業募集制度」が始まり、若手が意見をどんどん発信できる文化になっていると思います。年々、会社を好きになっていく感覚がありますね。

田中

あとは、なんと言っても「人」に尽きます。魅力的で面白い、個性的な人が多い。こういう人たちと一緒にいれることが、仕事を楽しくさせていると思います。

米田

同感です。面白い、楽しい人が多いのがメタルワン。そして何か大きな問題が出たときに、みんなで力を合わせてチームで乗り越える体制や風土がある。そんな場面を、私自身何度も体感してきました。

では、そんなみなさんが今後挑戦したいことを教えてください。

田中

事業投資先の管理は、各社の財務諸表やキャッシュフローを分析する機会が多いので、とにかく数字に強くなりたいですね。いかに困難なプロジェクトでも数字で価値を示すことで、自身の発言や考えに責任が持てますし、周囲を納得させる材料にもなります。

伊藤

私は今、メタルワンの事業投資先に於ける各投資行為の経伺補助や、メタルワンの顧客の審査業務を担当しており、営業とは別の側面から鉄鋼ビジネスを勉強させてもらっています。非常に貴重な経験で、かつてより視野が広くなったと思いますね。機会を頂けるのであれば海外駐在をしたいです。

田中

お子さまがいらっしゃいますよね。今も希望されているのですか?

伊藤

ええ、子どもが生まれた今もそれは変わっていません。メタルワンで、子どもを連れて海外駐在している女性社員はまだいませんが、子どもがもう少し大きくなったら挑戦したいと思っています。そのためにも、知見を積みあげ、自己研鑽していきたいと思っています。米田さんは管理職になられましたがいかがですか?

米田

2022年4月から課長代理になりました。一営業担当の業務とは異なり、メンバーをマネジメントし、育成することが求められています。それらも含めて、人の役に立ったと思える仕事をしていきたいですね。規模の大小ではなく、緩衝材として、また調整役として、自分の存在が誰かの役に立てたと実感できる、そんな仕事をしていきたい。それが、働く幸せであり喜びだと思っています。